
8月6日、平和島の会場にて、今回のゲスト講師は、人形劇俳優のたいらじょうさん。
実は子供と一緒に何年か前にじょうさんの人形劇に行ったことがあり、その時宮沢賢治のアメニモマケズの詩の朗読で何故か号泣してしまったことがありました。(子供は全く反応せず)
フレーズに
"日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしは
なりたい"
というところがどうしてかぐっと私の心の奥を締め付けたのです。
未だ持ってあの涙がなんだったのか謎です。
というわけでじょうさんには不思議な感情を抱いていました。
どんどん有名になられて、対談やらフジテレビなどに出演されているものも見ましたが、今回初めてご自身の育った環境(主にお母様)について赤裸々に、ハイテンションで話していただいて、とても感動しました。
様々な子供達に対する温かい見かたやIce Breakの方法、Call&responseなども参考になりましたが、じょうさんのお母様の深くて広い愛情には本当に心を打たれました。
じょうさんが小学生のときにお人形をいつもポケットに入れて学校に行き、お人形をしゃべらせながら先生と会話していたこと、そしてそのことでお母様が先生に注意されているところをじょうさんが窓の外から見て「なんで悪くないのに謝るの?」と聞くと、「話してわかる人には説明する。でも話してもわからない人には謝っとくのがいいの」と言った話には笑ってしまいました。
また子供が同じ話を何度でもするとき、実は毎回同じではなく、自ら整理しながら話しているというくだり、全く目からウロコでした。
そしてお母様はいつもどんな事態が起きても、"どうして?"と問いかけることはせず、どうしたらいいかと考えながら柔軟に考えを変えることができる人だったが、優先順位は、愛はここにある、という価値観。子供や自分を全肯定する力だったというところ。
じょうさんの考えでは、子供に対しては、"感心を持って、なおかつ無視する"、ほっておいて、天才と信じるがいいとのこと。
それに対して、末永先生は、子供を天才と思う親に育てられると子供が自分を認めてくれる嗅覚をもち、そのような出会いを引き寄せるのだとのこと。
人間は皆と同じロボットになるために生まれてきたのではない、他の子と違うということはそれだけで宝物だと。
お二人の対談は子供に対する愛にあふれていて、胸の真ん中がほんわり温かくなりました。
そしてじょうさんが余談としてお話された、80代の芸術家、フレデリックバックと藤城清治さんとのお話。
つい最近藤城清治さんの自宅での原画展に行ってきて、「マボロシの鳥」を購入した際、偶然藤城さんがいらして、サインと握手をしていただいたことを思い出しました。
また子供が見たいというので、現代美術館のフレデリックバック展も行ってきたばかりだったことから、とても親近感を感じてしまいました。
末永先生が久々にお会いして若くなったと感じたのは、やはりインスピレーションを共感できる相手、2時間の対談が4時間になってしまうような、ぴんとくる人と出会えたこともあるのかもと思いました。
いろんなヒントと感動をいただいた素晴らしいフォーラムでした。
(2011年8月13日)
"なないろ工房"の藤原さんとの初コラボでした。
色彩学校の卒業生ということだけで初めてお会いしたのですが、なんだか二人で盛り上がってしまい、全く違う経歴なのに妙に気が合って、オーラ塗り絵から始まり、"二人でカラーセラピー"してしまいました。
私はかなりブルーな気分が漂っていて、遠くに自分の色オレンジが輝いているのに、そこまでいくにはかなりの時間がかかりそう。
藤原さんは自分がアイスクリームになって溶けている感じを表現されていて、本人は「あせっている自分」と語っていました。その言葉とは裏腹に、黄色のオーラや赤の太陽などの原色が上から降り注いでいる。彼女の雰囲気ははかなげで、とても大胆な方には見えないんだけど、ステンドグラス制作に心理占星術など、エネルギー満ち溢れている、なんでも挑戦する女性という感じがしました。
「こころのドア」の塗り絵を選んだ方。
外へ向かうドアは茶色。オレンジ系の道の遠くにオレンジのビル。空は青く白い雲。
うちへ入りドアはピンクで窓枠は赤。壁紙は細かい花柄で床はオレンジストライプ。
家で家事をしたり、手芸したりするのが好きな方なので家そのものを温かいぬくもりで包まれている感じがよく出ています。外の世界は比較的寒色が目立ちますが、遠くのビルはドアや家の中の床と同系色のオレンジであるところから家の中だけでなく、外の世界への希望や期待、また家の中で好きな事の延長にご自身の仕事を見出しているところなのかなと想像。
真ん中のくまちゃんの絵ががなんとも可愛くて、外と内のバランスを取ってくれる大切な存在がいるのかも。それはもしかして自分?
「家族の食卓」の塗り絵を選んだ方。
テーブルが茶色で家族それぞれの色、パパがブルー、ママがオレンジ、弟が黄色、自分がピンク。
テーブルは自分の家のテーブルが茶色だからとのことでしたが、食卓の中心の花瓶がブルーであることから、パパはママに頭が上がらないと言うけれど実はパパ中心に家庭が回っているのでは?
風見鶏の赤、窓枠の茶色など外へ向かう部分が暖色が多いところから温かい家庭であることがよくわかります。
その中で全員の色が違う、それぞれの個性がぶつかることもあるけれど冷静な一家の主がこの家庭をまとめているのかな?
ちなみにこちらは「心のドア 」の塗り絵を書いた方の娘さんです。
家の中の色を茶色で表現する辺りは、やはり同じイメージを家庭に持っているなあと思いました。
今年の講師研修会のテーマは、
"わたしができる「伝える」ということ"
~自己実現の意味を再発見する~
ワークショップでは、「前に進めていると感じている自分」と「前に進めないと感じている自分」を塗り絵で表現してみました。
私が前に進めていると感じるときは、「光が見えてエネルギーが湧いてくるとき。体力があって、毎日やりたいことがどんどん浮かんできてやり遂げる気力もある。
アイデアが次々浮かんできて形になる。自分から人にコンタクトして会う約束をする。」
こんな感じ。
前に進めていないと感じるときは、「人に対してマイナスの感情が湧いてきて許せなくなる。悪い言葉が出てくる。憎しみの感情が芽生えてくる。何事も中途半端でやめたくなる。心がとげとげして何もかもうまくいっていないと感じる。」
こんなことろです。
やはりオレンジやピンクなど暖色系で右側の人物を塗るほうが私には心地よく、足元に若緑色の草を書いた辺り、自分が前に進めているときに必要なものという感じ。
頭と目を濃い緑に塗ったのは、心が寒い時は頭や目の奥に深い悲しみがあふれてくるときだからかな。
濁った紫がでてくるときは私に迷いがあるときと誰かのせいにしたくなるとき。
他の人のコメントも興味深いものがありました。
年中無休の子供のアトリエを開いているKさんは、アトリエにくる子が、表現をするしないに関わらず、その人の気持ちを認めてあげると自己肯定感が生まれ、落ち着きを取り戻す、全ての人はコミュニケーションが取りたいのだと言っていたのが、とても印象的でした。
誰でも自分が今持っている感情(良いも悪いも関係なく)を否定されたら、自分を閉ざしてしまう。
でもその人そのものを "そのような感情を今持っているんだね" と誰かに寄り添ってもらうと、孤独ではなくなるのではないか。
その後、チャイルドアートインストラクターと合同で、子供の絵5症例を読み解きました。
うつや自殺、悲惨な児童虐待などのニュースが日々流れてくる中、私達ができることはなんなのか。
子供の絵が私達に訴えてくる心のSOSを見逃さないことで、少しでも心を支えていくことができるように、そして認めてあげることができる大人になれるよう、心を開いていきたいと思うのでした。
(2010年9月3日)
8月1日(土)、認定講師プログラムと精神科医の徳永雄一郎先生による講演と末永先生の講演、2日(日)は絵の読み解きライブと、盛りだくさんのフォーラムでした。
徳永先生はストレス性うつ病治療の第一人者であり、先生の病院ではカウンセラーとしての対応を身につけた「カウンセリングナース」が治療の大きな役割を担っているとのこと。
うつ病患者に「頑張らなくていい」という方がいいと言っていた時代は過ぎて、今のうつ病患者の
90%が30代、自己愛型、攻撃的で、他者への迷惑に鈍感、また抗うつ剤がきかないなどの特徴が
あり、励ますほうがいいとのこと。初めて聞くことばかりで、かなり驚きました。
またその特徴として、内省力の弱さとコミュニケーション能力低下により、言葉によるカウンセリング
が効かない場合が多く、今後ますます「言葉を超えた治療」というもの、たとえば塗り絵や色を使った
カウンセリングが必要になってくると伺い、やはり色はそれだけで人の心を表わし、また癒しへとつな
がっていくものなのだと実感。
またなぜこのようなうつ病患者が増えているかについて伺うにつれて、現代の日本社会の闇を垣間
見た気がしてやるせない気持ちになりました。
しかし、私達が現実にできること、暖かく、安心できる環境を人に与えていくことから始めていけば、
決して絶望的ではないと思います。
末永先生の講演の中で、無意識との対話について大変興味深いお話がありました。
"人間の心の中にある光と影、天使と悪魔の部分について、その影の存在を受け入れることによって
自分というものが統合され、心の力が育っていく。"
"押さえつけられた自我は無意識の中に一時閉じ込めることはできても、いつか爆発し、とんでもない
力で他者を傷つける。"
自分の無意識を知ることがどんなに大切か、今一度自分に問うてみるようにしたいと思いました。
今回はカラーフルオリジナルの塗り絵4種類から好きな塗り絵を一つ選んでいただき、"色で自己紹介"してもらいました。
それぞれの今の自分を等身大に表現していた方がほとんどで、前に出てその表現について話してもらいましたが、皆語る!!こちらが読み解かなくても自分でどんどん色から今の自分をみつめて自己紹介してくれました。

その後は二人一組で一枚の画用紙に絵を描いてもらいました。
テーマは"夏休みの思い出"。
言葉を掛け合いながら描く方や二人黙々と対面で描く方。でも皆一様に楽しそう!

最初から最後まで絵の具を使用した方とオイルパステルを使用した方のペア。
二人で描いたと思えないような統一感のある絵。
自分をなかなか出せなくて人に合わせてしまうのかもと自己分析されていました。
もう一方は最後に虹を描けたことで希望が出てきた気がするとここ最近の出来事を思い返し、ほっとされている様子でした。
一方がさらさらと絵の具で海や砂浜を描くともう一方は大胆に根のしっかりした椰子の木を描き、最初は左と右それぞれが描いていたのですが、途中から自由に相手が書いたものに書き足したり、どんどん発想が広がって、最後に絵の具で赤いカニを書いたところが、控えめでいる反面ときに大胆でまっすぐ芯が通っている彼女の性格が表われている気がしました。
二つの表現を終えて、それぞれが自分のコミュニケーションについてなんらかの気づきがあったか 聞いてみました。
ほとんどの方が、普段意識していない自分のくせやパターンに気づいたと言っていましたが、大切なのは、その事実に気づくだけでなく、パラダイム(自分をそうさせている支配的な解釈や考え方)に気づくことだと思います。
それが大切で、これに気づくことが、これからの自分をよりよい方向に導いてくれるきっかけになるような気がします。(2009年5月8日)
カラーフルのサイトをオープン致しました。
サイトには、講師ブログであるカラフルブログもあります。「色彩心理」に関わる、様々な情報をご提供していきたいと考えております。
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